東電・柏崎刈羽原発 事故訓練“最低評価”
昨年度の原発事故訓練のうち、東京電力の柏崎刈羽原発での訓練が最も質が低かったとして、原子力規制委員会の委員が怒りをあらわにした。
原子力規制委員会・山中伸介委員「福島第一原子力発電所の事故を起こした東京電力が、この事業者防災訓練で全ての発電所で、このような低い評価結果であるのは、許し難い結果であると思います」
原子力規制委員会は、昨年度行われた、17の事故対応訓練のうち、柏崎刈羽など3つの原発での訓練の項目の一部を、最も低いC判定としている。
判定が低い項目は、原子力規制庁への情報連絡が特に遅い点で、東京電力の力量不足と態勢の不備だと指摘した。今後の訓練では、評価次第でやり直しを求めることも検討するとしている。
原子力規制委員会は、去年末、柏崎刈羽原発の再稼働の前提となる安全対策の方針に合格を出している。