東京・狛江市“ルフィ事件”実行役の男に無期懲役を求刑 検察側「犯行態様は執拗かつ残虐で、極めて悪質」
指示役「ルフィ」らによる一連の強盗のうち、東京・狛江市で90歳の女性が死亡した事件で強盗致死などの罪に問われている54歳の実行役の男に対し、検察側は無期懲役を求刑しました。
野村広之被告は2023年1月、仲間とともに狛江市の住宅に押し入り、住人の当時90歳の女性をバールで殴るなどして死亡させた上、高級腕時計などを奪った罪に問われています。野村被告は、これまでの裁判で「僕は暴行はしていない」と主張しています。
7日の裁判で検察側は、ほかの実行役2人の証言から「野村被告は女性の死亡結果に直結するバールでの暴行を行った張本人だ」と指摘。その上で、「抵抗できない女性に一方的な暴行を加えており、犯行態様は執拗(しつよう)かつ残虐で、極めて悪質」として、野村被告に無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は「共犯者の証言は重要な部分で食い違っていて、信用できない。野村被告の暴行を認定することはできない」などと主張し、有期の懲役刑を求めました。
野村被告は最終意見陳述で、証言について「人をおとしめる内容になっていて、許せません」と話しました。