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震災から1年4か月「祈り」と「集中捜索」

2012年7月11日 21:42
震災から1年4か月「祈り」と「集中捜索」

 東日本大震災から11日で1年4か月となり、宮城県の被災地では、犠牲者の冥福を祈り、手を合わせる人の姿が見られた。また、宮城海上保安部は、県内の沿岸で行方不明者の集中捜索を行った。

 津波で児童74人、教職員10人が犠牲になった宮城・石巻市の大川小学校では、多くの人が訪れて供養塔に手を合わせた。

 宮城・南三陸町の防災対策庁舎でも、祭壇の前で犠牲者の冥福を祈った。防災対策庁舎の近くにあるガソリンスタンドは、震災以降、仮設店舗で営業を続けているが、なじみ客の多くが高台の仮設住宅などに移ったため、9月から別の場所で営業を行うことを決めたという。

 また、宮城海上保安部は11日、宮城県の気仙沼、石巻、松島の3か所で計108人が参加して集中捜索を行った。気仙沼湾では、潜水士が海中探査用のソナーをつけたボートに乗り込み、海底に沈んでいる車の中に行方不明者がいないかを調べた。

 宮城県の発表によると、6日現在、県内の死者は関連死も含めて1万295人、行方不明者は1479人で、宮城海上保安部は今後も毎月11日の集中捜索を続けていく考え。