アメリカ軍は２１日、新型輸送機「ＭＶ２２オスプレイ」の沖縄への配備に向け、一時駐機している山口・岩国基地で試験飛行を始めた。午後５時現在、６機が延べ７回の試験飛行を行っている。
オスプレイ１機が午前９時１９分にホバリングをし、試験飛行が始まった。飛び立ったオスプレイは、瀬戸内海上空で飛行モードを変え、関門海峡を抜けて下関沖にあるアメリカ軍の訓練空域「Ｒ１３４」に向かったとみられている。
試験飛行は、政府が１９日に安全宣言を出して国内での飛行を認めたことを受けて行われた。しかし、地元・岩国市や配備先の沖縄では、まだ安全性への懸念は払拭されておらず、岩国市長も試験飛行は認められないという姿勢を示していた。
岩国基地での試験飛行は１週間から１０日程度行われ、早ければ今月中にも沖縄・普天間基地に移動することになる。
