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「女性宮家」創設案、内親王に限定~政府

2012年10月5日 12:19
「女性宮家」創設案、内親王に限定~政府

 政府は5日、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」創設をめぐる論点整理を公表した。

 女性宮家創設については、天皇の子や孫に当たる内親王のみが対象となる案が示され、今の皇室では、皇太子ご夫妻の長女・愛子さま、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さま、二女・佳子さまが該当する。

 論点整理では、内親王が結婚後も皇室にとどまることができる女性宮家を一代に限って創設する案を示している。一方で、結婚後は皇室を離れるものの、国家公務員として皇室の活動を続けることができるとした案も併記し、女性宮家創設の是非については結論を先送りした。

 藤村官房長官は5日午前の会見で、「有識者ヒアリングの様々な意見を踏まえつつ、憲法や他の法制度との関係で実現可能なのかという観点を中心に、整理・検討を行ったものです」と述べた。

 政府は今後、皇室典範の改正案を国会に提出したい考えだが、女性宮家の創設には与野党内から反対論が強く、難航が予想される。