２度の遭難事故をめぐり観光庁が検証報告

　北海道で遭難事故を起こしたツアー会社が先月、中国の「万里の長城」で再び事故を起こしたことを受け、観光庁の対応に問題がなかったかを検証する調査チームが先月３０日、立ち入り検査などが不十分だったとする中間報告をまとめた。

　先月、万里の長城で日本人観光客３人が死亡した遭難事故で、ツアーを企画した東京・千代田区の「アミューズトラベル」は、３年前にも北海道で８人が死亡する遭難事故を起こしていた。当時、観光庁はアミューズトラベルに対し、５１日間の業務停止命令を行った上、問題はないとして、去年１２月を最後に立ち入り検査を行っていなかった。こうした対応について、観光庁の検証チームは先月３０日、アミューズトラベルへの検査が不十分だったとする中間報告をまとめた。

　今後は、立ち入り検査を継続的に行うなど、改善策を検討する方針。