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山の遭難事故、前年比121件増 過去最多

2015年6月18日 11:31

 去年1年間に山で起きた遭難事故が、前年より121件多い2293件となり、過去最多だったことが警察庁のまとめでわかった。

 警察庁によると、去年、全国で起きた山での遭難事故の数は2293件、遭難した人の数は2794人で、いずれも統計が残る1961年以降で最多となった。遭難事故の件数・人数とも、この10年間で1.6倍以上に増えていて、60歳以上の高齢者が過半数を占めている。また、死者や行方不明者は311人に上っている。

 一方、去年、全国の海や川などで起きた水難事故は1305件で、前年より154件減ったが、死者や行方不明者は740人に上っている。

 警察庁は、遭難を防ぐため山では装備を充実させ、登山計画書を提出すること、海や川ではライフジャケットを着用することなどを呼びかけている。