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驚きの総裁選不出馬表明 岸田首相の3年間を振り返る

2024年8月14日 19:48
驚きの総裁選不出馬表明 岸田首相の3年間を振り返る

岸田総理は核兵器廃絶を掲げG7広島サミットの開催に尽力した一方、「政治とカネ」の問題で政治不信をぬぐえませんでした。総理大臣としての3年間を振り返ります。

■議長ON
「岸田文雄くんを内閣総理大臣に指名することに決まりました」

2021年10月。広島から30年ぶり、4人目となる総理大臣が誕生しました。掲げたのは新型コロナへの対応と、地方が主役となる「新しい資本主義の実現」です。

■岸田首相
「様々な課題にスピード感を持って対応していきたいと思っています」

■バンザイ(1993年)

岸田氏が国会議員として歩み始めたのは1993年。総選挙に初出馬ながらも初当選を果たし岸田家3代目の衆議院議員となりました。

2007年、沖縄・北方担当などの大臣として初入閣。その後、外務大臣・防衛大臣、党の政調会長などを歴任しました。

4年前、初めて挑んだ自民党総裁選では菅氏に惨敗しますが翌年、再び出馬し激戦を制して総裁に選出されました。

■12式地対艦誘導弾実射

総理大臣となってから大きく舵を切ったのが防衛政策でした。敵基地などを攻撃する力を「反撃能力」として保有することを決め、防衛費の増額を打ち出しました。

■岸田首相
「相手に攻撃を思いとどまらせる抑止力となる反撃能力は今後不可欠となる能力です」「国民の命を守るために必要な措置具体的にどうするかしっかり考えていきたい」

一方で、ライフワークと語る「核兵器廃絶」にも取り組みました。「NPT=核拡散防止条約」の再検討会議では日本の総理大臣として初めて演説しました。

■岸田首相
「被爆地広島出身の総理大臣として、いかに道のりが厳しいものであったとしても、 『核兵器のない世界』に向け、現実的な歩みを一歩ずつ進めていかなくてはならないと考えます」

G7の国々と連携し戦禍にあるウクライナを支援…。去年3月にはゼレンスキー大統領を電撃訪問しました。

その2か月後にはG7広島サミットを開催…。核兵器国3カ国を含むG7の首脳が被爆地に初めて顔をそろえました。

■岸田首相
「G7として初めての核軍縮に焦点を当てた『核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン』を発出することができました」

この合意文書は「核兵器のない世界」を究極の目標とした一方、防衛力としての核兵器を正当化するものでした。

「外交」で存在感を示してきた岸田総理…。しかし、厳しい対応を迫られたのが「政治とカネ」の問題です。

去年の秋ごろから、自民党の派閥の「政治資金パーティー」をめぐり一部の議員が裏金を受け取っていたことなどが明らかになりました。

■岸田首相
「政治の信頼回復のために、宏池会(岸田派)解散するということを申し上げました」

信頼回復のため打ち出したのは自身の派閥「宏池会」の解散…。政治資金規正法の改正にも取り組みました。しかし内閣支持率は20%台に低迷…。国民の「疑念」は払拭できず身を引く決断に至りました。

【2024年8月14日放送】

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