現在、岸田総理の番記者として取材にあたっている門脇記者と電話がつながっています。門脇さん！

（門脇記者）
はい。きょう午前、岸田総理の自民党総裁選の不出馬との情報が入り、官邸・永田町でも衝撃が走りました。

（西名アナ）
Q何か前兆のようなものはあったんでしょうか？

（門脇記者）
実は昨夜から、あれ？と思った点が3つほどありました。

1つ目は昨夜、総理はパリオリンピックのメダリストの表敬訪問を終えたのち、都内のホテルに向かいました。

政治家などと会食に行くことは多いんですが、昨日の会食相手は総理秘書官と公表されました。

ですが実際は、総理側近の木原幹事長代理と面会していたようなんです。複数の総理周辺を取材した結果、その場で最終的に出馬は厳しいと分析したとみられます。

2つ目です。昨夜の時点で総理周辺を取材すると、岸田総理は今日、官邸に出邸せずに公邸で過ごすのではないかとの話も出ていました。

しかし、公表された総理日程では出邸するとなっていて、何をするのか政府関係者に取材したところ「出邸しても何もやることがない…」という答えで違和感を覚えたんです。

そして3つ目です。総理はこの夏場、クールビズ・ノーネクタイで出邸することが多かったのですが、午前9時すぎこれは会見の2時間半前ですが、青色の勝負ネクタイをしめて出邸しました。ここにもなぜだ？と感じました。

（小野アナ）
Qなぜこのタイミングでの不出馬の表明だったのでしょうか。

（門脇記者）
ある政府高官は今月9日から予定されていたものの、地震対応で取りやめとなった中央アジアへの外遊で「外交日程に一区切りがついた」ことなどを理由に挙げていました。

（小野アナ）
Q総裁選での再選についてはどのように考えていたとみられますか？

（門脇記者）
最新の情報ですが、岸田総理がある側近議員に電話し「総裁選に勝てても総選挙には勝てない」と伝えたということです。岸田総理のある側近もきょう、対野党との戦いの中で「自分が替わることが総選挙に勝つ道」と判断したと明かしました。
【2024年8月14日放送】