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4人に1人がパワハラ経験~厚労省が初調査

2012年12月12日 21:48
4人に1人がパワハラ経験~厚労省が初調査

 職場での無視や暴言など「パワーハラスメント(=パワハラ)」を受けた人が、働く人の4人に1人に上ることが、厚労省による初めての調査でわかった。

 厚労省が、全国の働く男女9000人に聞いたところ、過去3年間に、職場で立場の強い人からのいじめや嫌がらせなどのパワーハラスメントを受けたと答えた人は、25.3%と4人に1人に上った。

 パワハラをした人と受けた人の関係は、「上司から部下へ」が77.7%、「先輩から後輩へ」が15.7%、「正社員から正社員以外へ」が10.6%などとなっている。

 パワハラの内容は、「精神的な攻撃」が55.8%、「過大な要求」が28.7%、「人間関係からの切り離し」が24.7%などとなっている。

 パワハラを受けた後、「同僚や上司に相談した」人は27.2%で、「何もしなかった」が46.7%と最も多く、「社内の相談窓口に相談した人」はわずか1.8%と、会社がパワハラの実態を把握していない実情が明らかになった。

 厚労省は、パワハラは、被害者だけでなく、職場全体の士気や効率を下げるため、会社全体で解決して予防すべきだとして、中小企業での人事研修などのパワハラ対策を支援する方針。