入管で死亡したウィシュマさん映像、法廷で上映へ「裁判官と市民に真実を見てほしい」
愛知・名古屋市の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族らが損害賠償などを求めている裁判で、15日、収容中の映像が、今後、法廷で上映されることがわかりました。
この裁判は、2021年3月、名古屋入管に収容されていたスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題をめぐり、遺族らが国を相手取り、およそ1億5600万円の損害賠償などを求めているものです。
これまでに、国はおよそ5時間分の監視カメラの映像データを遺族と裁判所に提出していましたが、15日の裁判でウィシュマさんの妹のワヨミさんは、「裁判官と市民に真実を見てほしい」などと法廷での上映を求めました。
原告側によりますと、国は「保安上の支障を生じさせる」などと反対しましたが、協議の結果、法廷で上映することになったということです。
上映の時期や内容については、今後決まる見通しです。