【NNNドキュメント】事故を乗り越え出産… "生きること”あきらめない中野由佳さんの人生 NNNセレクション
2016年、中野由佳さんは交通事故に遭い脊髄を損傷、車いす生活となった。絶望の淵で掲げたのは「仕事復帰」と「必ず歩く」という夢。一歩ずつ夢に近づき、おととし結婚。「母になる」という新たな夢ができた。そして出会えた「命」。どんな時もあきらめない7年間のキセキ。
◇◇◇
いまの夢は、“きみと手をつないで歩くこと”。
「7、8、9…」
どんな困難も、決して逃げない。中野由佳さんの姿を、私たちは追い続けてきました。
由佳さん
「今年は子どもと一緒に過ごせるっていう。そんな日になっているなんて、7年前は思いもしなかった」
2016年3月16日。2台の車の交通事故に巻き込まれ、首の頸髄を損傷しました。
由佳さん
「なんであの時、お医者さんって私の首の骨にボルトを入れて、私の命を救ったのかなって思って」
医師からは、「もう歩くことはできない」と告げられました。それでも写真に写る由佳さんは、いつも笑顔を浮かべていました。事故から1か月後に書き始めた日記には、“口角あげて!笑顔で!!”どんなに辛いリハビリにも、笑顔で食らいつきました。
事故に遭う前は、コンテストで全国10位になるほどのネイリストだった由佳さん。仕事への復帰もあきらめませんでした。事故からちょうど2年の2018年3月16日、由佳さんは実家に自分の店をオープンしました。
由佳さん
「ありがとうございました。お待たせしました。こんな時間かかっちゃったよ~」
「私の人生よかったって思える今日になりました」
どんなリハビリにも挑戦しました。体には常にしびれるような痛みが走ります。コロナ禍では、自宅でひたすらオンラインでのリハビリに励みました。道しるべは、自分に誓ったあの約束。そして、入院仲間と方言で交わしていた言葉。
「あきらめまーや!」
事故から5年。由佳さんは大切な人と誓いを立てました。
大介さん
「あってるよね?指」
由佳さん
「あってるよ」
由佳さん
「(いますよね)色んな人が世の中には。まさか障害がある車いすの人と一緒に暮らそうとか思う人がいるとか、考えていなかったから」
大介さん
「俺のこと?」
結婚から9か月。今度は新しい命を授かりました。
由佳さん
「え!動いてる~」
由佳さん
「車いす生活になって、障害を負って実家に帰ってきて。そんな姿になったことが親を悲しませることだったんですけれど、子供ができたことで、こんなふうに親が喜ぶんだと思ったら、とてもうれしかった」
出産を控え、入院。体がまひしている由佳さんの出産は、全身麻酔による帝王切開です。
由佳さん
「あしたは帝王切開の日です。めちゃくちゃ緊張しています」
そして…。
「おめでとうございます」
由佳さん
「うれしい、やっと会えた。かわいい」
3286グラムの元気な男の子。夫・大介さんにもスマートフォンで伝えます。
由佳さん
「見える?」
大介さん
「見える見える。お~い!まだ見えんわな」
名前は、笑顔あふれる人生になるよう願いを込めて「仁琥(にこ)」。
由佳さん
「障害を負ってから、辛い時とか悔しい時とかいっぱいあったけど、“笑顔でいる”って自分で決めてきての今までだったので。そしたら、たくさんいいことがあったし、素敵な人とも出会えたし、友達や仲間もたくさん応援してくれるようになったので。笑顔って大事だなって今もずっと思っていることなので。そういう思いが、“にこくん”にも伝染していけたらいいなって思っています」
これからは、君がいるから、私はもっとがんばれる!由佳さんは進み続けます。みんなで歩く日まで。
2023年3月26日放送 NNNドキュメント’23『あきらめまーや!~中野由佳…命のキセキ~』をダイジェスト版にしました。
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いまの夢は、“きみと手をつないで歩くこと”。
「7、8、9…」
どんな困難も、決して逃げない。中野由佳さんの姿を、私たちは追い続けてきました。
由佳さん
「今年は子どもと一緒に過ごせるっていう。そんな日になっているなんて、7年前は思いもしなかった」
2016年3月16日。2台の車の交通事故に巻き込まれ、首の頸髄を損傷しました。
由佳さん
「なんであの時、お医者さんって私の首の骨にボルトを入れて、私の命を救ったのかなって思って」
医師からは、「もう歩くことはできない」と告げられました。それでも写真に写る由佳さんは、いつも笑顔を浮かべていました。事故から1か月後に書き始めた日記には、“口角あげて!笑顔で!!”どんなに辛いリハビリにも、笑顔で食らいつきました。
事故に遭う前は、コンテストで全国10位になるほどのネイリストだった由佳さん。仕事への復帰もあきらめませんでした。事故からちょうど2年の2018年3月16日、由佳さんは実家に自分の店をオープンしました。
由佳さん
「ありがとうございました。お待たせしました。こんな時間かかっちゃったよ~」
「私の人生よかったって思える今日になりました」
どんなリハビリにも挑戦しました。体には常にしびれるような痛みが走ります。コロナ禍では、自宅でひたすらオンラインでのリハビリに励みました。道しるべは、自分に誓ったあの約束。そして、入院仲間と方言で交わしていた言葉。
「あきらめまーや!」
事故から5年。由佳さんは大切な人と誓いを立てました。
大介さん
「あってるよね?指」
由佳さん
「あってるよ」
由佳さん
「(いますよね)色んな人が世の中には。まさか障害がある車いすの人と一緒に暮らそうとか思う人がいるとか、考えていなかったから」
大介さん
「俺のこと?」
結婚から9か月。今度は新しい命を授かりました。
由佳さん
「え!動いてる~」
由佳さん
「車いす生活になって、障害を負って実家に帰ってきて。そんな姿になったことが親を悲しませることだったんですけれど、子供ができたことで、こんなふうに親が喜ぶんだと思ったら、とてもうれしかった」
出産を控え、入院。体がまひしている由佳さんの出産は、全身麻酔による帝王切開です。
由佳さん
「あしたは帝王切開の日です。めちゃくちゃ緊張しています」
そして…。
「おめでとうございます」
由佳さん
「うれしい、やっと会えた。かわいい」
3286グラムの元気な男の子。夫・大介さんにもスマートフォンで伝えます。
由佳さん
「見える?」
大介さん
「見える見える。お~い!まだ見えんわな」
名前は、笑顔あふれる人生になるよう願いを込めて「仁琥(にこ)」。
由佳さん
「障害を負ってから、辛い時とか悔しい時とかいっぱいあったけど、“笑顔でいる”って自分で決めてきての今までだったので。そしたら、たくさんいいことがあったし、素敵な人とも出会えたし、友達や仲間もたくさん応援してくれるようになったので。笑顔って大事だなって今もずっと思っていることなので。そういう思いが、“にこくん”にも伝染していけたらいいなって思っています」
これからは、君がいるから、私はもっとがんばれる!由佳さんは進み続けます。みんなで歩く日まで。
2023年3月26日放送 NNNドキュメント’23『あきらめまーや!~中野由佳…命のキセキ~』をダイジェスト版にしました。