【日テレ鉄道NEWS】東北新幹線40周年「開業一番列車の旅」秘蔵映像 貴重な切符も公開!
1982年6月23日に東北新幹線が大宮と盛岡の間で開業し、23日で40年を迎えました。その開業一番列車の旅の様子が、日本テレビのライブラリーに残っていました。
旅をしたのは当時、日本テレビで夕方ニュース番組のキャスターだった、ジャーナリストの久能靖さんです。懐かしい緑の帯の新幹線で行く40年前の旅。当時を振り返る久能さんのインタビューを交えお楽しみ下さい。
「暫定開業だった新幹線 始発駅は大宮」
――久能さんの旅の出発は上野駅からですが、当時、新幹線は上野駅から出発ではなかったのですね?
そうです。今は東京から出ていますけど、あの当時は一度(在来線で)大宮に出て、大宮から盛岡までだった。新幹線に乗る人のために上野から大宮まで特別列車(新幹線リレー号)が走っていた。まず、それに乗車したわけですね。
――(大宮以南の)新幹線建設が遅れた?
そうですね。やはり大宮から東京までの工事、大変でした。
――これは大宮駅ですね?
着いたけど、とにかく大変な人で、乗り換え時間も間に合わないのではと思いました。これが改札口ですが、ものすごい混雑でした。
――車内の席は取れたのですか?
席は(番組で)用意してもらってのですが、車内でいろいろインタビューをしたので、座っていたのは短い時間でしたね。これが開業して一番列車が出発する風景ですね。もちろん別のカメラで撮りました。私は列車の中に乗ってますので。
今はなきビュッフェ 速度計に注目!
皆さんにインタビューをさせてもらったのですが、切符を手に入れるのが大変だったみたいですね。徹夜をして手に入れたという方も多かったようです。
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当時の久能さん「白河の関を超えた。ここから『みちのく』ですね」(ビュッフェの速度計指しながら)「179キロから180キロで『みちのく』に入ったわけですね。1時間足らずで、東北路に」
当時の久能さん「切符はすぐに手に入ったのですか?」
乗客「やはり指定席が取れず、自由席に徹夜して並びました」
当時の久能さん「どうですか乗り心地は?」
乗客「やっぱりいいですね。揺れがなくて」
当時の久能さん「(車窓みながら)これが新幹線の車両基地」「東洋一の大きさで後楽園球場が16個も入るんですって」
「快適!」タバコ立てても…倒れず
乗客 福島出身のおばあさん2人「一番乗りしたかった」
当時の久能さん「どうですか乗り心地は?」
乗客 福島出身のおばあさん2人「よかったですね~」「私も福島人だからね」
「東海道新幹線より広いし。乗り心地もいい。満点ですよ」
北上夜曲唄う当時の久能さん「北上夜曲で名高い、北上川だ」
当時の久能さん「東北新幹線が北へ行けば行くほど、みんなに喜ばれている感じがします」
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列車の車内にタバコを立ててみたのですが、倒れないのですよ。ということは、いかに揺れが少ないかということですよね。本当に快適な乗り心地でしたね。
3時間17分で…終点・盛岡駅前は大歓迎!
車内アナウンス「大変長い間おつかれさまでした。まもなく終着・盛岡です」
当時の久能さん「盛岡に着いた。こりゃすごいな、大歓迎だね。あっという間だね」「これが駅前だ。すごいね。郷土芸能だ」
40年大事に保管 これが一番列車「やまびこ11号」指定券
――久能さんがずっと大事に持っていらっしゃったという“あるもの”があるのですよね?
それがですね、実は「当日の乗車券」です。これは「大宮」と「盛岡」と書かれているように、これが新幹線の切符なんですね。ここにありますように「5号車の4番C席」と書かれている。この席に座って、旅を楽しんだということになります。
――大宮、盛岡、やまびこという字もカタカナですね!
カタカナですよね。
――当時のコンピューター、切符を発券するシステムがまだ対応してない?
そうだと思うんですよね。私も今、改めて見て、そういう時代だったのだなと思うくらい、40年も昔の話ですからね。