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JR東、Suicaデータ販売“削除”発表

2013年7月25日 19:12

 JR東日本は25日、IC乗車券「Suica(スイカ)」の乗降履歴などのデータを利用者に説明せず、日立製作所に販売していたことについて配慮が足りなかったとして、希望する利用者のデータは提供分から削除すると発表した。

 JR東日本によると、スイカの発行枚数は先月末時点で約4300万枚に上る。そのうち、今回販売したデータは今年6月までの過去2年5か月分で、日立製作所はこのデータを基に駅のマーケティング資料の作成や販売を行うという。

 販売したデータは、スイカでの乗降駅、利用日時、生まれた年と月、性別などで、JR東日本は個人の特定はできないと説明している。

 しかし、販売することを事前に説明しなかったことに対し、利用者から約150件の苦情や意見が相次いだことから、JR東日本は25日、希望する利用者のデータは販売分から削除すると発表した。26日から9月25日まで受け付け、すでに販売したデータからも削除するという。

 JR東日本は個人情報保護法には抵触しないとの認識を示した上で、今後は十分に配慮して対応するとしている。