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ヒトに最も近いボノボ 日本初の本格研究

2013年12月3日 20:45
ヒトに最も近いボノボ 日本初の本格研究

 チンパンジーと並んでヒトに最も近い動物といわれる霊長類の「ボノボ」の本格的な研究が、世界で3番目、日本では初めて熊本県で行われることになった。

 京都大学熊本サンクチュアリ・平田聡教授「野生で絶滅危惧種というふうに認定されている。チンパンジーとボノボ、ヒトの3者を比較することによって、人間の本性の進化的基盤をよりよく理解することができる」

 ボノボはチンパンジーと同じ霊長類ヒト科の動物で、野生ではアフリカ・コンゴ民主共和国だけに生息しているといわれている。固体数が少ないため、これまでボノボの研究は進んでいなかったが、猿の研究で知られる京都大学が、ヒトの社会性や知性がいかに進化してきたのかを探るために研究を始めることにした。

 先月末、オス1頭、メス3頭の計4頭のボノボがアメリカ・サンディエゴの動物園からチンパンジーの研究施設が整っている熊本県宇城市の京都大学熊本サンクチュアリに運ばれてきた。

 今後、熊本の施設では、タッチパネルを使った認知課題や道具をどのように使うかなどの研究を行う予定。