学長から“セクハラ被害”の学生 “認めない”大学側に抗議 名古屋芸術大
背中や頭をなでられるなど学長からセクハラ被害を受けたと訴えている名古屋芸術大学の学生がセクハラを認定しなかった大学側の対応に抗議しました。
セクハラ被害を訴えているのは名古屋芸術大学の女子学生6人で、学生らによりますと、去年8月、学内のスタジオでミュージカルの自主練習をしていた際、当時、非常勤講師で現学長の來住尚彦氏に背中や頭をなでられたほか、容姿について不適切な発言をされたということです。
大学側は調査委員会を設置し、先月28日、「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」と結論づけました。
ただハラスメントが認定されなかった理由について明らかにされなかったことから、被害を訴える学生らは2日、会見を開き、学校側に抗議しました。
被害を訴える学生
「『君は見た目がいいから』と髪を触られたり、頭をなでられたり、息がかかる距離感で『顔がかわいい』と肩を抱きよせられたりした」「本当に悔しくてたまらない」
來住学長は今月1日、入学式の挨拶で「適切でないと感じさせてしまう指導についても改めて詫びなくてはならない」と話していて、大学側は「被害学生らに対し学長の謝罪を含め説明の場を設けたい」としています。