日テレNEWS
社会
2014年9月27日 12:25

エボラ出血熱 富山の治療薬を患者に投与

 世界保健機関の発表で死者が3000人を超えたとされる西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱。こうした中、富士フイルムはグループ企業の「富山化学工業」が開発した治療薬が、エボラ出血熱の患者に初めて投与されたと発表した。

 富士フイルムによると、この治療薬は富山市のグル―プ企業・富山化学工業が開発し、今年3月にインフルエンザ治療薬として国内で承認された「ファビピラビル」。今回、投与されたのは、リベリアで活動中にエボラウイルスへの感染が分かったフランス人の女性看護師。富士フイルムがフランス政府機関から提供の要請を受け、日本政府との協議の上で応じたもので、患者がフランスの病院に移った後、今月19日にほかの治療薬とともにファビピラビルを使った治療が始まったという。

 ファビピラビルはエボラ出血熱の治療薬としては承認されていないが、マウス実験でエボラウイルスに対しても治療の効果がみられたという論文もあり、ほかの国の医療機関からも提供要請が寄せられているという。富士フイルムと富山化学工業は、「引き続き、各機関などと連携し、エボラ出血熱患者の治療に活用する可能性について検討する」としている。