神奈川県警茅ヶ崎警察署が、自転車専用道路を走行したバイクなどに対する罰則の適用を誤り、２年間で合計約９７万円も反則金を取り過ぎていたことがわかった。

　現場となったのは茅ヶ崎市内を通る県道。道路に設けられた自転車専用道路は、道路上にペイントして区別しただけの「自転車専用通行帯」と、縁石などで完全に車道と区切られた「自転車道」がある。オートバイが走った場合「自転車専用通行帯」では反則金は６０００円で違反点数は１、「自転車道」では反則金は７０００円で違反点数は２と定められている。

　神奈川県警によると、現場の県道は「自転車専用通行帯」にもかかわらず、茅ヶ崎署は２０１０年からの約２年間、「自転車道」を走ったものとして反則金を多く取り過ぎていたという。男性警部補（６０）が部下に誤った指示をしていたためだという。誤りは１６６件に上り、約９７万円を取り過ぎていたという。

　県警は今後、違反点数の抹消や反則金の返還などの手続きを進めるという。