最終処分場候補地の調査 年内完了を断念
環境省は14日、宮城県の指定廃棄物・最終処分場候補地の現地調査について、年内の完了を事実上断念することを明らかにした。
原発事故で発生した宮城県内の指定廃棄物について、環境省は、加美町などの3か所を最終処分場の建設候補地に選定している。先月下旬、環境省は、1か所に絞り込むためのボーリング調査を開始しようとしていたが、建設反対を訴える住民らが座り込みの抗議活動を行うなどし、調査が始められない状態が続いていた。
環境省は14日、候補地周辺に積雪が確認されていることから、約1か月かかるボーリング調査を、年内に終わらせることが難しくなってきたと述べ、来年春に、調査を再開させる必要があることを明らかにした。
環境省は、積雪を測るなど、冬の時期にできる調査を進めていくとしている。