「指定廃棄物」処分場めぐり2集会行われる
福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む栃木県内の「指定廃棄物」の処分場を建設する計画をめぐり、環境省と反対する地元がそれぞれ集会を行った。
栃木県内の「指定廃棄物」については、環境省が去年7月、塩谷町にある国有地を事実上の最終処分場建設候補地として提示している。環境省は14日、宇都宮市で初めての説明会「指定廃棄物の課題解決に向けたフォーラム」を開き、処分場の必要性や安全性などについて説明した。この説明会には約180人が参加し、参加者からは処分場建設に反対する意見が相次いだ。
一方、候補地に選ばれた塩谷町では、環境省の説明会に対抗する形で同じ時刻に大規模な反対集会「指定廃棄物最終処分場を考える塩谷町シンポジウム」が開かれ、住民ら約1100人が参加した。集会では、研究者らが東京電力が責任を取っていない現状を批判したほか、処分場候補地近くの森林や水源を保護する必要性などを訴えた。また、参加した住民たちは、処分場計画の白紙撤回を改めて強く求めた。