縁起物「潮かつお」作りが最盛期 西伊豆町
かつてカツオの遠洋漁業が盛んに行われていた静岡県西伊豆町では、正月の縁起物として欠かせない「潮かつお」作りが最盛期を迎えている。
潮かつおは、西伊豆町の田子地区に江戸時代から伝わる独特の保存食で、正月の縁起物として神棚に飾る風習が残っている。明治時代から創業している商店では今、カツオの頭や腹に塩を詰め込む作業に追われている。
潮かつおは、2週間ほど石だるに漬け込まれた後、陰干しするとできあがる。価格は箱入り3500円で、注文の多くは、ふる里の味を懐かしむ地元出身者だという。