ＪＲ西日本は、福知山線脱線事故の事故現場を保存する最終案を提示した。来年春に決定する意向だが、事故車両の扱いについては明言を避けた。

　最終案では、マンションの１階から４階を部分的に保存し、通過する際、運転席から見える設計となっている。しかし、周囲をくもりガラスや植木などで覆い、被害者の感情にも配慮したという。ＪＲ側は、約８割の賛同を得たとしているが、事故の風化を心配する声も上がっている。

　ＪＲ西日本は、事故から１０年となる来年春に保存案をまとめる意向だが、事故車両の扱いについては明言を避けている。