ホンハイ シャープ買収“最終案”明らかに
シャープの買収を目指す台湾のホンハイ精密工業が、シャープに提示した最終案の概要が明らかになった。
ホンハイは、シャープを買収するにあたって約6500億円を拠出する。シャープを子会社化するための株式取得や、事業を再建する資金として5000億円を提示した。また、シャープの主力取引銀行が保有する優先株の買い取りに1000億円を充てる。さらに、500億円を大阪・堺市で共同運営している大型液晶パネル工場の土地購入などに使う。
シャープは20日、取締役が集まり、これらの提案について詰めの作業を行う。その上で、ホンハイの傘下に入ることを24日の取締役会で決める見通し。ただ、政府系ファンドの産業革新機構による支援案を支持する取締役もいて、ギリギリの交渉が続いている。