ホンハイ郭会長 日本企業との連携を強化
シャープの買収を目指す台湾のホンハイ精密工業の郭会長は、ソフトバンクの孫社長と極秘で会談するなど、日本企業との連携を強化している。シャープの買収には、「強い自信がある」と強調した。
来日中のホンハイの郭会長は、19日朝も早くから始動した。18日夜は、ソフトバンクの孫社長と極秘で会談し、シャープの再建についても、意見を交わした。
郭会長「私たち(が決めること)じゃなくて“待っている”んです」「心より強い自信があります」
ソフトバンクグループ・孫社長「(Q.シャープの支援については?)いやいやまあ、色んなことを話しました」
郭会長と孫社長とは「友人」と呼び合う仲で、ソフトバンクのシャープへの現時点での出資は否定したものの、将来的には協力する可能性も示唆した。
シャープでは20日、取締役が集まり、台湾でホンハイとの合意に向けた交渉にあたっていた担当者から報告を受ける予定。その上で、ホンハイの傘下に入ることを、24日の取締役会で決める見通し。
ただ、政府系ファンドの産業革新機構による支援案を支持する取締役もいて、ギリギリの交渉が続いている。
取締役13人のうち社外取締役の2人については、シャープの優先株を保有する企業の役員で、これについて、「特別利害関係人」にあたり、決議に参加すべきでないという声もあり、波乱の要因になる可能性も指摘されている。