流行語大賞に「集団的自衛権」「ダメよ~」
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今年も残すところ1か月となった1日、その年の世相を表す「2014ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。「トップ10」に選ばれた言葉は映画「アナと雪の女王」の主題歌「ありのままで」や「危険ドラッグ」「壁ドン」などとなっている。そして、この中から選ばれた年間大賞は「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」だった。
今年大ブレークした日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」。強烈な白塗りメークのキャラクター、朱美ちゃんが繰り返し発するこのフレーズが見事、年間大賞を受賞した。
さらに、今年は大賞がもう1つ。「集団的自衛権」。安倍首相が今年5月、自らイラストを使ってその必要性を訴えた「集団的自衛権」も大賞を獲得。政府は今年7月に、これまでの憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を限定的に容認する閣議決定を行った。
さらに、大賞だけでなくトップテンに選ばれた中にも今年話題を呼んだものが。
まずは、今年大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」から「ありのままで」。主題歌「Let It Go」が日本語版では「ありのままで」とうたわれ、女優、松たか子さんののびやかな歌声が話題に。誰もが一度は口ずさんだことがあるのではないだろうか。
続いて、ドラマや映画などで話題となった、シチュエーション「壁ドン」が受賞。壁を背にした女性に対し、男性が壁に手をつき顔を接近させ迫るポーズ。この強気な男性のしぐさに多くの女性があこがれた。
またスポーツからは「レジェンド」。日本語で「伝説」という意味。今年2月のソチオリンピック。葛西紀明選手はこの時41歳8か月。7回目のオリンピックで個人種目としては初の銀メダルを手にし、世界は「レジェンド」と称賛した。
日本に「レジェンド」はまだまだいる。プロ野球・中日ドラゴンズの山本昌投手とプロゴルファーの青木功選手。49歳の山本投手は今年9月、阪神戦に先発し、最年長登板記録を樹立すると見事、勝ち投手になり最年長勝利の記録も更新した。そしてプロゴルファーの青木功選手。2004年には日本男子初の世界ゴルフ殿堂入りを果たした。72歳にして今なお活躍するゴルフ界のレジェンドだ。
一方、最近の事件・事故のニュースでよく取り上げられる「危険ドラッグ」もトップテン入り。今年7月、名称が「脱法ドラッグ」から変更され、今、規制強化の動きが進んでいる。
このほかにも、プロ野球の「広島東洋カープ」を応援する女性を表す「カープ女子」や、妊娠や出産を理由に職場で不当な取り扱いをされるいわゆる「マタハラ」などもトップテンに選ばれた。
流行語大賞の選考委員の1人は「「危険ドラッグ」などつらい言葉が目立ったが、来年は楽しく幸せな新語が生まれるように」とコメントしている。
新語・流行語大賞トップテン
大賞「集団的自衛権」「ダメよ~ダメダメ」
「ありのままで」
「壁ドン」
「レジェンド」
「危険ドラッグ」
「カープ女子」
「マタハラ」
「妖怪ウォッチ」
「ごきげんよう」