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北陸地方 短時間で積雪数十センチの可能性

2014年12月5日 21:00
北陸地方 短時間で積雪数十センチの可能性

 今シーズン一番の寒波が列島を襲っている。週末にかけて日本海側を中心に大雪への警戒が必要となっている。

 5日未明、愛媛県と徳島県の県境をまたぐ国道192号で、積雪のため大型トレーラーなどがスリップして道をふさぎ、後続の車が数珠つなぎに立ち往生した。国土交通省の河川国道事務所によると、雪で立ち往生した車は一時、約130台にも上った。

 こうした事態に国土交通省は、今年成立したばかりの「改正災害対策基本法」を初めて適用、緊急車両が通行できるよう立ち往生したり放置されたりした車が強制的に撤去された。地元の河川国道事務所では除雪作業を急ぐとともに、取り残された車の運転手らにお茶やおにぎりなどを配っているという。

 雪は瀬戸内海を渡った広島県の北部でも降り、子どもたちは、かき集めた雪を手に登校していた。気象庁は、広島県の北部に大雪警報を発表していて、6日明け方まで警戒するよう呼びかけている。

 一方、福井県坂井市にある景勝地「東尋坊」の沖では5日午前10時半頃、竜巻とみられる「漏斗状の雲」が撮影された。漏斗状の雲は海水を空高く巻き上げていた。

 全国的に真冬並みの寒さをもたらしている寒気の影響で、北陸地方では突風や落雷などが発生しやすくなっている。日本付近では6日にかけて冬型の気圧配置が続くため、今週末は特に警戒が必要で、市街地でも今後、短時間で数十センチの雪が降る可能性がある。多い所で6日夕方までに80センチの雪が降ると予想されていて、さらに7日にかけても雪が降り続く見込み。

 日本列島を襲う強い寒気。引き続き、大雪による交通への影響やなだれに注意が必要。