阪神・淡路大震災の追悼式典に出席するために兵庫・神戸市を訪問している天皇皇后両陛下は、１６日、災害時に派遣される医療チームの訓練の様子を視察された。

　天皇皇后両陛下は１６日午後、災害派遣医療チーム（＝ＤＭＡＴ）の研修拠点となっている兵庫県災害医療センターを訪れ、訓練の様子をご覧になった。ＤＭＡＴは、初動を早くすれば救えた命があったという阪神・淡路大震災の教訓をもとに、１０年前に発足した。

　天皇陛下は、訓練を見た後、実際に東日本大震災や海外での救援活動に従事した医師たちに、「これからもよろしくお願いします」と声をかけ、「不幸なことでしたが、一歩ずつ進んでいるんですね」と災害医療について感想を述べられたという。

　両陛下は１７日、震災２０年の追悼式典に出席される。