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定められた視力達せず…眼鏡忘れ新幹線運転

2015年1月31日 13:00
定められた視力達せず…眼鏡忘れ新幹線運転

 東海道新幹線「のぞみ」の運転士が30日夜、休憩所に眼鏡を忘れ、定められた視力に達しない状態で大阪から東京まで運転していたことがわかった。

 JR東海によると、57歳の男性運転士が30日午後7時30分の新大阪発東京行き「のぞみ」を、必要な眼鏡をかけずに運転したという。新幹線の運転士には国土交通省の省令で片目が0.7以上、両目で1.0以上の視力が必要とされていて、この運転士は眼鏡をかけないと必要な視力に達しないという。

 新幹線には950人の乗客が乗っていたが、遅れなどはなかった。

 別の社員が休憩所で置き忘れた眼鏡を見つけて発覚したということで、運転士は「眼鏡を忘れたことに気づいたが、発車時間になり、出発を遅らせるわけにはいかずそのまま発車してしまった」と話しているという。

 JR東海は運転士を乗務停止にし、厳正に処分する方針。