福島第一 排水溝で放射性物質の濃度上昇
福島第一原発構内の排水溝で、放射性物質の濃度の上昇を知らせる警報が鳴り、東京電力が汚染水の移送を止めるなどして原因を調べている。
22日午前10時頃、4号機南側の排水溝に取り付けた測定器が、通常1リットルあたり数百ベクレルのところ5000ベクレルを超す値を示し、警報が鳴った。東京電力は、側溝の上流にある汚染水のタンクを囲む堰(せき)や下流にある海への排水口の弁を閉じたほか、汚染水の移送作業や地下水バイパスでくみ上げた水の放出なども停止した。
東京電力は、今のところ汚染水タンクの水位や周辺の空間放射線の値に変化は無く、タンクからの水漏れの可能性は低いと説明し、詳しい原因を調べている。