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【石川県・被害状況まとめ】広範囲で断水続く 「土砂ダム」に注意…土石流のおそれも

2024年1月11日 18:53
【石川県・被害状況まとめ】広範囲で断水続く 「土砂ダム」に注意…土石流のおそれも

11日午後5時前時点でわかっている石川県内の被害の状況などをまとめました。

■人的被害 石川県内で213人…うち8人が災害関連死

今回の地震で亡くなった人は輪島市で83人、珠洲市で98人、穴水町で20人など、10日より7人増えて、石川県内で213人確認されています。その中には、震災後に亡くなった「災害関連死」の人もいます。珠洲市で6人、能登町で2人の8人となっています。

そして、安否がわからない人は輪島市で33人、珠洲市で3人、七尾市1人のあわせて37人となっています。

■生活に関する被害 いまだ約1万3500戸で停電

地震から11日目となりましたが、まだ多くの場所で停電が続いています。輪島市で約6000戸、珠洲市で約4900戸、能登町で約1700戸などとなっていて、石川県全体では10日より約1100戸減っていますが、いまだに約1万3500戸が停電しているという状況です。

■「断水」の状況 能登地域を中心に5万8000戸近く

輪島市や珠洲市、七尾市などでは、ほぼ全域で断水が続いています。全域ではないものの、羽咋市では約2600戸、中能登町でも約1000戸が断水するなど、石川県では能登地域を中心に5万8000戸近くで断水が続いています。断水は10日より約1000戸少なくなりましたが、全面復旧にはまだ時間がかかりそうです。

■「土砂ダム」に注意 町野川支流などで少なくとも10か所が…土石流のおそれも

国交省などによると、「土砂ダム」は地震によるがけ崩れなどで、土砂がダムのように川をせき止め、水がたまっていく現象です。増水していくと、たまった水の力で一気に崩れ、土石流が発生するおそれもあります。

京都大学防災研究所の松四雄騎教授の調査によると、「土砂ダム」は輪島市東部の町野川支流などで少なくとも10か所できていることがわかったということです。

被災地では12日未明から再び雨が予想されています。土砂ダムの近くやその下流には近づかないようにしてください。

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