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GPSで尾行…大阪地裁「捜査は適法」

2015年3月7日 3:04
GPSで尾行…大阪地裁「捜査は適法」

 警察がGPSの発信器を使って尾行する捜査手法が違法かどうかが争われた裁判で、大阪地裁が「捜査は適法」と判断していたことがわかった。

 判決などによると大阪府警は、大阪など5つの府県で事務所荒らしなど8件を繰り返した無職の36歳の男の捜査の中で、男らの車両にGPSの発信器を取り付けて尾行。その際、令状を請求しておらず、弁護側が「プライバシーを侵害したもので違法だ」と主張していた。

 これについて大阪地裁は、「GPSは尾行の補助手段として使われており、プライバシーの侵害の程度は大きくない」と判断した上で、6日、男に懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 弁護人によると、GPSを使用した捜査の正当性を司法が判断するのはこれが初めてとみられる。