殺人罪認定…セウォル号船長に無期懲役判決
韓国で旅客船「セウォル号」が沈没した事故で、殺人などの罪に問われている船長の控訴審で、裁判所は船長の「殺人罪」を認定し、無期懲役の判決を言い渡した。
セウォル号の船長、イ・ジュンソク被告は、乗客への避難措置を怠ったとして殺人などの罪で起訴されている。一審では殺人罪の適用は見送られて懲役36年の判決が言い渡され、検察側・被告側の双方が控訴していた。
28日の判決で、光州高裁は「イ被告は乗客を脱出させる唯一の権限を持っていたにもかかわらず、何の措置も取らなかった。殺人の実行行為と同じだ」と指摘。「乗客が死亡する危険性を認識していた」と判断し、イ被告の殺人罪を認定した。その上で、「韓国社会で再び惨事が起きないよう厳しい処罰が必要だ」として、無期懲役の判決を言い渡した。
28日の公判は遺族ら約40人が傍聴し、判決が言い渡されると、涙を流す姿も見られた。