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沖縄県知事が作業停止を指示 普天間移設

2015年3月24日 3:05
沖縄県知事が作業停止を指示 普天間移設

 アメリカ軍普天間基地の移設問題で、沖縄県の翁長知事は、辺野古沖で国が進める海での作業を停止するよう、防衛省の沖縄防衛局に指示した。

 辺野古沖で進められているボーリング調査について、沖縄県側は、国が海底に置いたコンクリートブロックがサンゴ礁を損傷した可能性が高いとみている。県は海底の実態調査を行う構えが、アメリカ軍側が立ち入りを拒み、国側も今月ボーリングを再開するなど、対立が深まっていた。

 翁長知事「現状を変更する行為の全てを、停止するよう指示をしました」

 翁長知事は会見でこのように述べ、県の実態調査が終わるまでの間、ボーリングなど海での作業をすべて停止するよう、沖縄防衛局に指示したことを明らかにした。

 さらに、従わない場合には、辺野古沖の埋め立てのために前の知事が出した「岩礁破砕許可」を取り消す考えを示すなど、態度を硬化させている。

 これに対して菅官房長官は、「この期に及んで、このような文書が提出されること自体、甚だ遺憾だ」と述べた。

 その上で、海上作業については、「現時点において、中止すべき理由は認められないと認識しているので、環境に万全を期して、粛々と進めていきたい」としている。