天皇・皇后両陛下は、戦後７０年の節目に戦没者の慰霊を行うため、８日、パラオへ出発される。

　両陛下は８日午前、パラオ共和国訪問のため、民間のチャーター機で羽田空港を出発される。今回の訪問は、戦後７０年の節目に、太平洋戦争の激戦地・ペリリュー島で戦没者を慰霊し、平和を祈念するためのもので、両陛下は長年、訪問を望まれてきた。パラオへは４時間半ほどで到着の予定で、中心地・コロール島で歓迎の晩さん会に出席した後、８日夜は海上保安庁の巡視船に初めて泊まられる。巡視船はすでに沖合に停泊し、移動に使うヘリコプターの発着訓練も行ってきた。

　両陛下は９日、ペリリュー島に渡り、日米それぞれの慰霊碑で花を供えられる予定。ペリリュー島では今後、この４月９日を祝日とする法律も制定された。