広島空港で滑走路閉鎖続く 再開メド立たず
14日、広島空港で起きたアシアナ航空機の着陸失敗事故は、事故当時、滑走路の視界が400メートルにまで悪化していたことがわかった。広島テレビ・小野宏樹アナウンサーが中継。
事故から3日目となる16日、広島空港には朝から国土交通省の事故調査官や警察が入り、本格的な調べを始めた。原因究明が急がれている。
事故は、アシアナ航空の旅客機が着陸に失敗し、乗客・乗員27人がケガをしたもの。気象庁がデータを解析したところ、着陸許可を出した5分前は、滑走路の視界は良好だった。しかし、事故が起きた当時、視界は400メートルにまで悪化したという。元パイロットによると、視界400メートルでは滑走路はほとんど見えないという。
運輸安全委航空事故・日野和男主管調査官「それにしても高度が低い。低く飛んだなということで、びっくりしている」
事故調査官は、16日も事故機がぶつかったとみられる誘導装置を詳しく調べている。また、機長や管制官らからも聞き取りを行う予定。
一方、滑走路は今も閉鎖が続いていて、16日もすでに41便が欠航。再開のメドも全く立たず、今後も増える見通し。機能を停止した広島の空の玄関は、ビジネスや観光に大きな打撃を与えている。