噴火警戒の箱根山 県は情報発信を強化へ
6日、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられた神奈川県の箱根山だが、7日は地元の温泉関係者などが立ち入りが規制されている大涌谷地区に入り、施設の点検などの作業を行った。
立ち入りが規制されている大涌谷には、水蒸気の熱などを使って温泉を作り周辺の旅館などに送る装置が設置されているが、7日朝、関係者らが中に入り今後も温泉を供給できるよう施設の点検や整備などを行った。点検作業は、今後も定期的に行われるということで、温泉の供給に影響は出ない見込みだという。
また、箱根町では、山口昇士町長が旅館組合と今後の対策などについて話し合い、「観光客らに対して正確な情報を発信したい」と述べた。
山口町長「(規制は)全体のごく一部ですよ、住民も普通の生活をしていますよ、と。そういう事を訴えながら、予想される風評被害を払拭していきたい」
一方、神奈川県庁では、知事らが出席して緊急対策会議が開かれた。県は今後、情報発信の責任者を設置し、県のホームページやツイッターなどを活用してわかりやすく情報を発信するための工夫や、監視機器の設置準備などを早急に進めることにしている。
地震活動はやや低調な状態が続いているということだが、気象庁は引き続き小規模な噴火の発生に警戒を呼びかけている。