温泉関係者らの大涌谷立ち入り 町が判断へ
神奈川県の箱根では11日も活発な火山活動が続いている。箱根町では12日以降、温泉関係者などの大涌谷への立ち入りを改めて認めるかどうかを午後にも判断する予定。
11日午前中に開かれた箱根町の会議の冒頭で山口町長は、「オール箱根で対応していく」と述べた。
箱根町・山口昇士町長「風評被害を払拭(ふっしょく)するためのオール箱根による対応を行いたく、当委員会において各組織の情報を共有して対応していきたい」
箱根町の観光課は「箱根町で行けないのは0.3%。しっかりした情報を流すのが責務」としていて、情報発信に努める姿勢を示した。箱根湯本の商店街でもひとまず冷静な反応だ。
土産物屋店員「(客入りは)特に普段と変わりないように思う。湯本の方は安全と聞いてわざわざ出てきたというお客さまもいた」
箱根では10日、最も大きい震度2の地震が起きたが、11日も午後1時までに111回の火山性地震を記録するなど、2001年の群発地震以来の活発な火山活動が続いている。
大涌谷への立ち入りは11日まで全面的に禁止されていて、温泉のくみ上げ施設のメンテナンス作業が滞っていることから、今後、十分な温泉の湯量を確保できなくなる恐れもあるという。
箱根町では11日午後3時から、温泉地学研究所も交えて検討会を開き、温泉関係者などの立ち入りを改めて認めるかどうか判断する予定。