「強度計算行わず梁を撤去」山手線柱倒壊
先月、東京のJR山手線の線路脇で柱が倒れたトラブルについて、JR東日本は8日、記者会見し、柱の改良工事を行う際、強度計算を行わずに柱の梁(はり)を撤去したことが原因とみられると発表した。
このトラブルは先月12日、JR山手線の線路脇で、架線を支える柱が倒れ、線路に接触したもので、JR東日本は原因などについて調査を進めてきた。
JR東日本・柳下尚道副社長「(柱の)支線の張力が作用する状態のまま梁の撤去を行ったため、(柱を)倒そうとする力に対する抵抗力が小さくなり、結果として倒壊した」
JR東日本は柱の改良工事を行う際、強度計算を行わずに柱の梁を撤去したことが原因とみられると発表した。倒れた柱は、通常の柱より支線に引っ張られる力が強い構造だった。しかし、特殊な設備との認識がなく、強度計算を行わないまま柱を支える梁を撤去したという。