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JR山手線 柱倒壊1時間前の写真を公開

2015年5月8日 19:22
JR山手線 柱倒壊1時間前の写真を公開

 先月、東京のJR山手線の線路脇で柱が倒れたトラブルで、JR東日本は8日、柱が倒れた原因について調査結果を発表した。

 このトラブルは先月12日、JR山手線の線路脇に設置された架線を支える柱が倒れて線路に接触したもので、山手線と京浜東北線が約9時間にわたって運転を見合わせた。原因について、JR東日本は8日、倒れた柱を撤去するときの手順が適切でなかったなどとする調査結果を明らかにした。

 JR東日本によると、倒れた柱は、倒れた方向に引っ張られる力が強い構造だった。しかし、柱の改良工事のときに、作業手順の確認や強度計算を行わないまま、柱を支える梁(はり)の部分を撤去したため柱が倒れたとみている。

 また、JR東日本は、倒れる前に撮影した写真を公開した。柱が倒れる28時間ほど前と比べ、1時間ほど前に撮られた写真では、土台ごと柱が傾いていることがわかる。トラブルが起きた日に設備の担当者は傾きが進んでいるのを確認し、対策をとろうとしていたが、この最中に柱が倒れたという。

 JR東日本は、こうしたトラブルを確認した際に列車を止める判断基準を作り、再発防止に努めるとしている。

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