神奈川県の黒岩祐治知事は１６日、箱根山と箱根町を訪れ火山活動や観光への影響などについて視察した。

　黒岩知事はまず、活発な火山活動の続く大涌谷周辺を訪れ、規制区域の外から視察した。１６日は雨で視界が悪く蒸気を確認することはできないでいたが、町長や専門家から２００１年の群発地震の時よりも火山性地震の発生頻度が高いことなどの説明を受けた。

　その後は、芦ノ湖や湖畔にあるホテルなどを視察し、観光客と言葉を交わして箱根の印象などをたずねた。

　黒岩知事「どうですか不安はありませんか」

　観光客「怖かったらツアーのキャンセルもできますから。でも今日は大丈夫だろうと思って来ました」

　黒岩知事は会見で「人的被害もゼロを目指すと共に、風評被害もゼロを目指したい」と述べた。

　視察を終えて黒岩知事は、避難誘導態勢を強化するほか、箱根観光をさらにＰＲする姿勢を明らかにした。