鯖江高校出身で体操女子日本代表の宮田笙子選手が19日、19歳にもかかわらず喫煙と飲酒をしていたとして来週開幕のパリオリンピックへの出場を辞退しました。メダル獲得も期待されていただけに市民からは落胆する声が聞かれました。

■日本体操協会 西村賢二専務理事
「本人確認のもと、両者で話し合い、オリンピックの出場辞退にいたった」

日本体操協会は19日午後、東京都内で会見し、体操女子日本代表で鯖江高校出身の宮田笙子選手が、パリオリンピックへの出場を辞退することを発表しました。

協会によりますと、宮田選手は19歳にもかかわらず、6月末から7月初めにかけて都内でタバコを吸っていたほか、代表合宿が行われていた都内の施設内の宿舎で酒を飲んでいたことも分かりました。

協会では、宮田選手をオリンピックの直前合宿地であるモナコから帰国させて、18日に事実確認を行い、本人と話し合った結果、オリンピックの出場辞退を決めたということです。

体操女子日本代表のエースとして、メダル獲得も期待されていただけに、宮田選手が高校時代を過ごした鯖江市では、市民から落胆の声が聞かれました。

■鯖江市民
「大変ショック。地元では注目していた選手だったので、その選手がいなくなってしまうのは悲しい」
「練習中のけがだったら、周りもあきらめられるけど。あんなことで、せっかくオリンピックでみんなに期待されているのに、出られないようになったというのはとてもかわいそう」

ところで、福井駅の構内で放映している福井ゆかりのオリンピアンを応援する動画について、県は19日中に取り下げた上で、今後、宮田選手を除いた形で放映する予定です。