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【解説】「最強寒波」への備え “凍結”ガス給湯器も注意 「予防的通行規制」首都圏でも

2023年1月24日 19:36
【解説】「最強寒波」への備え “凍結”ガス給湯器も注意 「予防的通行規制」首都圏でも

過去最強クラスの寒波が、日本列島に襲来しています。25日は東京都心でも雪が積もる可能性があり、警戒が必要です。

●“凍結指数”100
●給湯器も凍結注意
●交通に影響も…物流は

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■“最強寒波”都心でも積雪? 「水道凍結指数」をチェック

24日は日本海側を中心に大雪や吹雪となり、秋田市では、横殴りの雪が吹き付けていました。24日夜から25日朝にかけては、東京都心など平地でもうっすらと雪が積もるところがありそうです。

25日朝までに予想される雪の量は、北陸で90センチ、関東甲信や近畿で70センチ、東北、東海で60センチなどとなっていて、26日にかけてはさらに増える見込みです。

25日は気温もぐっと下がり、最低気温は東京でも氷点下になる予想の中、強い冷え込みで要注意なのが水道管の凍結です。日本気象協会は、水道の凍結に注意を知らせる指数を出しています。

最も凍結に注意が必要であることを示すのは100ですが、24日は釧路、新潟、金沢で100となっています。さらに細かい地点でみると、東京・足立区では60、八王子市では70です。これらの数字では、北向きの日陰などで凍結に注意が必要となります。水が氷に変わると体積が大きくなるため、凍結により水道管破裂の危険性もあり要注意です。

■“凍結”ガス給湯器も注意! 今のうちにできることは…

水道管だけではなく、ガス給湯器の凍結にも注意が必要です。

給湯器は、ベランダなど屋外に設置されていることが多いです。東京ガスによると、給湯器には自動の凍結防止機能が搭載されている機種もありますが、給湯器に接続されている配管部分の凍結防止には効果がありません。そのため、配管部分の凍結防止をしないと、お湯が出なくなる可能性もあるのです。

東京ガスは、今回の“最強寒波”に備えて、次のような対策を呼びかけています。

手順(1)
お風呂場などにリモコンがある場合は、電源をオフにします。リモコンが無い場合は、給湯器のガス栓を閉めます。

手順(2)
手順(1)で事前の対策をした上で、お湯が出る方の蛇口から幅が約4ミリになるように水を出し続けます。この約4ミリとは、割り箸の厚み程度だといいます。こうすることでガス給湯器の配管内の水が回され、凍結防止の効果があるということです。水とお湯が分かれておらず、レバー式になっている場合は、設定を最高温度にしてから流してほしいといいます。

風呂場、キッチン、洗面所など、お湯が出る場所が複数ある場合は、どこか1つから水を出し続ければ凍結防止対策になるということです。寝る前や出掛ける時など給湯器を使用しない時にやっておくといいそうです。

■交通・物流への影響 「予防的通行規制」首都圏でも

寒さや大雪のピークを前に、すでに交通に影響が出ています。

航空各社は、日本海側や九州地方の空港を発着する便などを中心に欠航を決めています。日本航空は24日午前11時時点で72便が欠航となっています。全日空は24日午後1時時点で78便が欠航となっており、25日も青森などを発着する便などすでに10便の欠航を決めています。

道路にも、すでに影響が出ています。高速道路では24日午後3時半時点で、新潟、富山、長野、四国や九州の一部区間ですでに通行止めが始まっているということです。

また、国土交通省は一部の国道で「予防的通行規制」を行うとしています。急な上り坂が多い国道で、車の立ち往生が起こる前に集中的に除雪を行うためのものです。

国道1号・神奈川県の箱根新道で約14キロ、国道298号・千葉県の高谷ジャンクション付近で約1キロ、国道16号・埼玉県の旭町地区で約4キロなど関東の国道20区間で予防的通行規制が行われます。

また、首都高でも積雪のリスクが高まる場合には、予防的に通行止めを行う可能性もあります。通行止めを実施していない場合でも、入り口の閉鎖を実施することがあるとして、最新の情報を確認するよう注意を呼びかけています。

影響は物流にも及び、すでに荷物の配送など各社で影響が出ています。

ヤマト運輸では24日午後4時時点で、北海道、新潟、鳥取などで荷物の配送に遅れが出ているということです。佐川急便でも24日午後4時時点で、大雪や路面凍結の影響により北海道などで配送に遅れが出ているといいます。荷物を送る・受け取る時には、ホームページで確認した方がいいかもしれません。

    ◇

24日夜から東京23区も含め、平野部でも雪が積もる可能性があります。また、25日朝は各地で氷点下となるので、路面が凍結する恐れもあります。道路が非常に滑りやすくなるかもしれないので、転倒や事故に十分注意してください。

(2023年1月24日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)