【千葉知事選】4人立候補…異例の選挙戦へ “県外での選挙活動”公言する候補者も
異例の選挙戦となりそうです。千葉県知事選挙が27日、告示され、現職と新人3人が立候補しました。候補者の一部は、千葉県以外での選挙活動を公言しています。
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27日、千葉・船橋駅前。
「我らが正義の男、立花孝志が登場しましたので、大きな拍手でお迎えくださーい!」
新人「NHK党」党首 立花孝志氏(57)
「NHKをぶっこわーーす!」
一方、千葉・津田沼駅前では、「つばさの党」代表の黒川候補が演説をしていました。
新人「つばさの党」代表 黒川敦彦氏(46)
「この国には金がないようだと知っていますか!」
27日に告示された、千葉県のリーダーを決める選挙戦。17日間にわたり戦うのは自民・公明・立憲・維新・国民の県組織が支持する現職の熊谷俊人氏(47)と、共産が推薦するフリージャーナリストで新人の小倉正行氏(72)、政治団体「つばさの党」代表で新人の黒川敦彦氏(46)、政治団体「NHKから国民を守る党」党首で新人の立花孝志氏(57)のあわせて4人です。
千葉市の公園で第一声を発したのは、2期目を目指す熊谷氏。
現職 熊谷俊人氏(47)
「どの場所であったとしても、すぐに行動できるような体制をこれからも構築していくために、被災者支援システムを全県的に構築をしていく。一緒に千葉県を前に進めていくんだ、というチーム千葉をつくっていく」
また、千葉駅前に立った小倉氏は…
新人 小倉正行氏(72)
「皆さんが節約しているのは、生活が苦しいから節約しているんじゃないですか。私が知事になれば、必ず水道料金の値上げは中止し、水道事業の健全化、長期安定化を図ります」
今回の知事選では、再選を目指す熊谷氏の県政への評価や、水道料金値上げの県の方針の是非、子育て支援策などが主な争点となる見通しです。
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一方、今回”異例の選挙戦”を展開するのが立花氏です。
新人「NHK党」党首 立花孝志氏(57)
「今回僕が選挙に出た理由というのは当然、当選目的ではありません。土曜日・日曜日・月曜日は兵庫県に行きます」
立花氏は「出馬は当選目的ではない」とした上で、兵庫県知事の内部告発に関する情報を提供した兵庫県議に自身の党から参院選に出馬してもらいたいと訴え、選挙活動を知事選が行われる千葉県ではなく兵庫県などで行うことを表明。
新人「NHK党」党首 立花孝志氏(57)
「選挙に出て訴えたいこと、みんなあるじゃないですか。でもそれは当選を目的としなければならないなんて、それこそ自由な言論ができない」
選挙区外である兵庫県で選挙活動を展開するという“異例の行動”を他の候補はどう考えるのか…?
小倉氏は「千葉県に立候補したわけだから、千葉県内で活動するのが当然だと思う」としています。また、黒川氏は「立花さんが兵庫県に行くというので、私も行ってみようかなと思う。政治的テーマを可視化する意味では、たまにはあってもいいのかと」としています。熊谷氏の事務所は「ノーコメント」と回答しています。
今回の問題に対し、総務省は「候補者が行う選挙活動について、公職選挙法で認められる範囲内で行う限りでは、選挙区外で行う場合でもそれを禁止する規定はない」との見解を示しています。
一方で、選挙区外の公民館などの公営施設では選挙活動はできず、ポスター掲示もできないということです。
異例の選挙戦、投票は来月16日に行われ即日開票されます。
藤井貴彦キャスター
「小島さんのお父様も国政選挙に挑戦されていたんですよね」
小島よしおさん(お笑いタレント・『news zero』木曜パートナー)
「はい。私の父は『困っている人を助けたい、助け合う世の中をつくりたい』という思いから、選挙に何度も挑戦していて…結果はだめだったのですが、そういうのを間近で見ていたこともあり、選挙に出る人には、地域の人たちの暮らしやすさのために頑張ってほしいと思いますし、どんな人を選ぶかは、千葉県の有権者の皆さんに託されていると思います」
(2月27日放送『news zero』より)