NHK党・立花氏に情報提供の県議ら、兵庫維新が「除名」「離党勧告」など処分検討
「維新」所属の兵庫県議2人が「NHK党」の立花孝志氏に情報提供した問題で除名や離党勧告の処分とする方向で検討していることが分かりました。処分は25日にも決定する見通しです。
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25日、日本維新の会の吉村代表は…
日本維新の会 吉村洋文代表(25日正午ごろ)
「明らかなルール違反。ここについては、代表として申し訳ないと思います」
所属議員の問題について、謝罪しました。
日本維新の会 吉村洋文代表
「除名処分ということになれば、維新の公認で当選している以上、議員辞職するべき」
除名などの処分が検討されているのは、「兵庫維新の会」所属の県議3人です。3人は、去年行われた兵庫県知事選の期間中、「NHK党」の立花孝志氏に情報提供したとして、問題となっています。
1人目は、斎藤知事の疑惑を調べる百条委員会の委員だった増山誠県議。去年10月25日の、増山県議も出席した百条委員会は、知事選への影響を避けるため“選挙後まで非公開”とされていましたが、「NHK党」の立花孝志氏は“選挙期間中”にもかかわらず…
NHK党・立花孝志氏のXより
「百条委員会録音を入手しました!」
非公開の音声を入手し、SNS上などで公開。この委員会の音声や内容などについて、増山県議は自身が提供したものと認めていました。
維新 増山誠県議(23日)
「議事および録音データを外部に流出させたことはルール違反。この場を借りて謝罪させていただきたい」
増山県議は、委員会での証言に、取り沙汰されていた斎藤知事のパワハラを一部否定するものがあったとして…
維新 増山誠県議
「選挙において重要な情報で、県民も知るべきではないかと。立花氏の発信力という点で非常に発信力のある方なので、この方にお伝えすることで県民の皆様が知ることができるのではと」
自身の行動の正当性を主張していました。
2人目は、「維新」の岸口実県議。選挙期間中、百条委員会の委員だった竹内英明元県議を「斎藤知事降ろしの“黒幕”」とする文書を「NHK党」の立花氏に渡す場面に立ち会ったことを認めています。
維新 岸口実県議(23日)
「その場で同席した以上、私から(立花氏に)提供したということで結構」
ただ、文書は当日初めて見たもので、内容が事実かは判断できなかったと説明しました。
立花氏はSNS上などで、竹内元県議に関する情報を発信。竹内元県議はその後、SNS上での中傷などを理由に議員を辞職し、その後、死亡しています。
3人目は、「維新」の白井孝明県議。「NHK党」の立花氏から“情報源”として名指しされています。
維新 白井孝明県議(23日)
「情報提供と言われても仕方ないところ。それを認めたと言われても仕方ない」
斎藤知事に関する報道が一方的だと感じ、立花氏に情報提供する目的で連絡したことを認めて、謝罪しました。
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兵庫維新の会は増山県議を「除名」処分、岸口県議を「離党勧告」処分とする方向で検討していて、25日夜行われる執行役員会で最終判断されるといいます。
白井県議の処分については協議を続ける方針だということです。
(2月25日午後5時ごろ放送『news every.』より)