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風呂キャンセルだけじゃない 『界隈』が多様化…ブームで生まれた意外な商品も

2025年2月25日 15:30
風呂キャンセルだけじゃない 『界隈』が多様化…ブームで生まれた意外な商品も

SNSを中心に使われるようになり、去年、『新語・流行語大賞』にも選ばれた『○○界隈』という言葉。そんな『界隈』がきっかけで生まれている意外なヒット商品を取材しました。

まずは今、どんな“界隈”があるのか街で聞きました。

高校3年生
「天使界隈」
「ふわっとした白とかパステルの水色を使った洋服を着ている子たちのこと」

天使のような無垢(むく)さを表現するファッションを好む人たちをさす『天使界隈』のように、SNSを中心に“仲間”や“近い存在”という意味でも使われるようになった『界隈』。

去年、『新語・流行語大賞』のトップ10にも選ばれました。街で聞くと、こんな界隈も!

■100均財布界隈

女性
「“100均”の透明な小物入れを財布として使う。中身も見えるし、かわいい」

『100均財布界隈』とは、100円ショップで買えるミニサイズのクリアポーチにお金を入れて財布がわりに使う人たちのことだそうで都内の100円ショップに行ってみると財布がわりにポーチを探す人が。

20代
「財布を小さくしたくて。小さいバッグの時代じゃないですか。現金をサッと持てることを考えるとこの厚さは便利かなと」

こうした、ミニバッグにも入れやすい薄さや軽さ。さらに、キャッシュレス化が進み現金を多く持ち歩く機会が少なくなったなどの理由で使い勝手のいい100円ポーチが人気のようです。

他にも『界隈』がきっかけで今、あるものに異変が!訪ねたのは、出版社。

新潮社 営業部 石井光一郎さん
「こちらのマイブックです」

後藤楽々キャスター
「マイブック!」

文庫本ですが、中は日付と曜日しかなく、“どう使うかは自由”という『マイブック』。1999年に刊行され、毎年販売されていますが今、若者に人気だというんです。

新潮社 営業部 石井光一郎さん
「“日記界隈”という人たちがいて」

■日記界隈

『日記界隈』とは、手書きの日記をSNSにアップし、共有する人たちのこと。若者のマーケティング研究機関が発表した今年のトレンド予測にも挙げられているんです。

新潮社 営業部 石井光一郎さん
「昨年に比べて10代20代の女性が150%ぐらい増えている。(昨年末)全国の書店さんで、どこを探してもマイブックが見つからないという事態が起きて社内でもパニックに。異例の事態」

文庫が持つ独特なレトロ感や500円以下というコスパの良さも若者にウケているポイントだそうです。私も実際に使ってみました。まずは、著者名の欄に自分の名前を書くところからスタートです。

後藤楽々キャスター
「日々生きているとすぐ忘れてしまう。書き留めておくのって幸せな時間を思い出せるからいいですよね」

私のこの日の出来事がこちら。

後藤楽々キャスター
「今日は朝からラーメンを食べて(丼付き)、“ああ、食べすぎた。お昼は抜こう”と思っていたのに気付いたらお昼“黒酢豚定食”食べてた・・・。あれれ。」
「いかがですか?」

新潮社 営業部 石井光一郎さん
「完璧です。ラーメンの匂いも思い浮かぶような」

後藤楽々キャスター
「文字の大きさも自由でいいですし、好き勝手書けるのがいいですよね」

新潮社 営業部 石井光一郎さん
「デジタルの日記ではなくあえて自分の手でかくというところに皆さん魅力を感じている」

界隈という言葉で新しいコミュニティーが注目され、ちょっとしたブームにつながっているようです。

(2月25日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)

最終更新日:2025年2月25日 15:30