1千万円超の調査、架空だった…市議は入院
神戸市議会の自民党系会派が、政務活動費を不適切に支出していた問題で、1000万円以上をかけて行ったとされていた市民アンケートが架空のものだったことが分かった。
29日、神戸市議会の代表者会議で、政務活動費不正使用疑惑について報告が行われた。この問題は神戸市議会の会派・自民党神戸が、大野一市議を窓口に市民へのアンケート調査を2つの民間会社に依頼。委託費などとして、政務活動費から1400万円以上を支払ったとされていたもの。アンケート調査があまりにずさんで、政務活動費の使い方に疑問の声が上がっていたが、結局、アンケートは架空のものだったことが判明。
業者は、大野市議に頼まれて白紙の領収書を渡していたということで、大野市議の代理人の弁護士もこれを認めた。
大野市議は、体調不良を理由に入院中だが、「自民党神戸」は利息を合わせた約1500万円をすでに返還している。
神戸市議会は、今後、大野市議に対する辞職勧告や刑事告発も含め対応を検討するとしている。