地震回数と地殻変動は鈍化も…警戒続く桜島
15日に噴火警戒レベルが避難準備の「4」に引き上げられた鹿児島県の桜島では、規模の大きな噴火の恐れがあるとして警戒が続いている。
桜島では14日に爆発的噴火が観測されて以降、噴火はしていない。火山性地震は、15日は1027回、16日は午前11時までに51回となっている。気象庁によると、地震の回数と地殻変動は鈍化してきているものの、マグマの状態は変わらず、引き続き規模の大きな噴火がいつ起きてもおかしくない状況だという。
一方、避難勧告が出された火口から3キロ以内に住む古里町、有村町、黒神町の一部の計51世帯77人は15日までに避難を終え、不安な一夜を過ごした。
気象庁は、巨大な噴石が飛散してケガ人が出た1986年の爆発と同じ規模の噴火が起きる恐れがあるとして、厳重な警戒を呼びかけている。