１７日に発生した南米チリ沖の巨大地震で、気象庁は、日本の沿岸にも２０センチから１メートル程度の津波の恐れがあるとして、１８日午前３時頃、太平洋沿岸の広い範囲に「津波注意報」を発表することになった。

　チリ沖の巨大地震で発生した津波は、太平洋の広い範囲に広がっていて、ハワイでは日本時間の１７日夜、約１メートルの津波を観測した。

　気象庁は、１８日午前１時から記者会見を開き、各地の観測データを精査した結果、日本の沿岸にも２０センチから最大で１メートルの高さの津波の恐れがあるとして、午前３時頃に、「津波注意報」を北海道、本州、四国、九州地方の太平洋沿岸と沖縄県に発表することになった。

　予想される津波の高さは、いずれも２０センチから１メートルで、「津波注意報」の範囲内という。

　到達予想時刻は、北海道太平洋沿岸東部が最も早い午前５時頃、岩手県や宮城県が午前５時半頃、関東地方が午前６時頃、四国地方で午前６時半以降、九州沖縄で午前７時以降。

　気象庁は、遠地で起きた津波の場合、長時間にわたって影響が続くため、津波注意報が解除されるまで海岸に近づかないよう呼びかけている。