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「池田勇人展」開会式にケネディ大使が出席

2015年10月24日 21:59
「池田勇人展」開会式にケネディ大使が出席

 池田勇人元首相の没後50年にちなみ、出身地の広島県竹原市にある「たけはら美術館」で始まった特別展「没後50年 池田勇人展」の開会式に、アメリカのキャロライン・ケネディ駐日大使が出席した。

 ケネディ大使は、父親のジョン・F・ケネディ大統領が池田元首相と交流があったことから、特別展の開会式に招かれた。竹原市出身の池田元首相は日本に高度経済成長をもたらしたほか、1961年、日米関係の改善を決断し、ケネディ大統領と会談した。その時の写真には、ケネディ大統領の直筆で「自由の擁護者」と池田首相を称賛する言葉が書き込まれている。

 ケネディ大使「半世紀以上前、池田首相が下した決断は、今なお日米に共鳴して、両国民に恩恵をもたらしています」

 特別展への出席を終えたケネディ大使は、広島県東広島市の教会にある幼稚園を訪れた。幼稚園を運営する教会には、1962年にケネディ大統領が寄贈した鐘がある。アメリカの教会学校の生徒が、礼拝などで使う鐘がないことをケネディ大統領に手紙で伝えたところ、はるばる贈られてきたという。教会では13年、ケネディ大使の日本赴任を機に「ぜひ鐘を見に来てほしい」と要請を続け、今回、実現したもの。