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後世につなぐ…茨城県の震災の記録を展示

2016年3月7日 21:31
後世につなぐ…茨城県の震災の記録を展示

 東日本大震災で津波などの被害は茨城県にも及んだ。震災から5年、茨城県庁では被害や復興の状況などを記録した資料の展示が始まった。

 押し寄せる津波。地震で倒れた灯ろうや塀。これらは茨城県民が撮影した震災の記録。7日から始まった展示会は、県民らが手元に保存していた当時の被害や避難の状況、復旧・復興の様子の写真や映像など約300点が公開されている。

 初めて公開されたものも多く、津波や地震のために、止まった時計や笠間市の県立病院の中庭に面した大きなガラス窓の破片など、貴重な資料を茨城県庁2階県民ホールで今月11日まで見ることができる。(今後、県内各地で巡回展の予定)

 茨城県では今年度、震災の記憶を後世につなぐため、写真や資料などを収集し、保存する事業を実施。資料はすでに約5万2000点が集まっていて、今後、インターネット上でも公開される予定。担当職員は「日頃からの備えに役立たせて、防災に意識を持ってもらいたい」と話している。